投稿日: 2022-05-16
「本を速く読むためには知識が重要」というのを見て、mizchiさんがブルーベリー本を爆速で読んでいたのを思い出してなるほどとなりました。この考えを少し掘り下げてみると、「本を読む速さを理解の目安にできる」という結論になったので、それについて書きます。
「速く読む」というと急いで読む感じがしますが、ここでは速さを意識せずに読むことを想定します。
なぜ読む速さが理解の目安になるかというと、速く読めるということは、すべてを読まなくても理解できるようになっているか、難しい箇所でつまづかなくなっているかのどちらか(または両方)だからです。これらの両方が、本の内容の理解が進んでいることを表します。
まず、本を速く読めるときに起こっていることは、以下の2つに分けられます。
1の場合としてありえるのは、すべてを読まなくても自分の中で理解を構築できるようになっていることです。
2の場合は、急いで読むことは意識していないとすると、ありえるのは以前つまづいたところでつまづかなくなっているか、前はじっくり読んだところがスラスラ読めるようになっているかです。
読書とは最終的には、著者の考えを説明した文章から、自分の考えを構築する行為だと思います。
著者の考えのコアとなる部分や結論は、シンプルな文(1文か2文)で表現できるはずです。それに対して、本に書かれていることは具体例や経緯が含まれているため、コアとなる考えと比べると量が増えます。
例えば、「SELECT文はテーブルをテーブルに変換する関数である」という考えがあります。これを聞いただけで意味を理解できるのは、説明を見たことがある人 or 具体例を通して知っている人 or 経験したことがある人だけだと思います。
何も知らない人が理解するためには、サブクエリのJOINやサブクエリのSELECTなどの例を使って説明する必要があります。本に書いてある内容もこれと同じように、コアとなるシンプルな考えを、理解できるように複数の文章を使って説明していると思います。
私は読んだ本の内容を完全に忘れたり説明できないことがよくあるので、あまり信憑性はありませんが考えたことを書いておきます。具体的にできることは以下の2つがあると思います。
まず当たり前ですが、速く読めるようになったことを確かめるためには、同じ文章を何度か読む必要があります。ただ現実的に考えると通して読めるのは2回か3回が限界な気がするので、すべてを通して読まずに速く読めることを確認するのも効果的だと思います。例えば、「ざっくりと読んで内容を説明できるか試す」、「章を読む前に目次を見て章の内容を説明できるか試す」などが良いと思います。
次に読書メモや要約を作成することです。記憶はあまりあてにならないので、重要だと思ったことや面白かったことをメモするのがよいと思います。メモを書くときに重要なのは、本に書いてあることをそのまま移すのではなく、自分の考えを構築できるように自分の言葉で説明し直すことです。
結論としては、タイトルと少し変わりますが、すべてを読まなくても書いてあることやそれに関することを説明できるようになれば、本の内容を理解しているといえるのではないかと思います。
読書メモの書き方は、jMatsuzakiさんやgoryugoさんの記事を参考に試行錯誤中です。